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地域のコネタ

静岡・山形・福岡 × 雛祭り

本日からは、各地のひなまつりを調査します。
第1日目は、全国的にめずらしい”つるし雛”をご紹介します。
高価なひな人形に手が届かなかった庶民が、様々な願いを託して飾ったことがはじまりで、その発祥は伊豆の稲取温泉に江戸時代後期から伝わる”雛のつるし飾り”といわれています。

様々な形が楽しい つるし雛ですが、苺には魔除け(赤い色から)の願いを、花には可愛く育ちますようにとの願いを、栄養たっぷりの人参には健やかに育ちますようにという願いなどそれぞれに意味込められているので、ぜひチェックしてみてください。

日本三大つるし雛
▼雛のつるし飾り(静岡県東伊豆町)
つるし雛発祥の地。戦後の混乱期で一時廃れかけていましたが、平成に入って地元の人々の力で復刻しました。118段もある素戔嗚(すさのお)神社では、日本一の段数の雛段飾りも。圧巻の雛飾りです。

▼傘福(山形県酒田市)
「傘の中には霊が宿る」といわれ傘にいろいろな品物をつるし願いを込める風習があることに由来しています。傘の先に幕をめぐらせて飾りを下げるのが特徴です。

▼柳川さげもん(福岡県柳川市)
江戸時代末期、初節句にお雛様の代わりに古着の端切れで小物を作ってお祝いしたのがはじまりといわれています。「人生わずか50年。女は一歩下がって49年」ということから、1つのさげもんは49個になったといわれています。