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地域のコネタ

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本日は、芳賀日出男さんの写真集「日本の民族 祭りと芸能」をご紹介します。(2014年出版)

芳賀日出男さんは、約60年以上にわたって日本や世界のさまざまな祭礼を撮り続けてきた写真家です。旧満州生まれで、初めて日本に訪れたのは、1939年慶應義塾大学予科への入学準備のためでした。その際、日本人が自然と調和して暮らしていることに驚き、大学の授業で民俗学者・国文学者・国語学者の折口信夫(しのぶ)と出会い、民族写真家への道へと邁進していきます。

同じ土地を何度も訪れ、地域の人々と親しくなることができた芳賀さんだからこそ撮影が許された神事や、地元の人のような視点でいながら用意周到に撮影した祭りや郷土芸能などを200点以上も楽しめます。

同時出版された「日本の民俗 暮らしと生業」や、宮本常一と旅した共著「宮本常一と芳賀日出男があるいた九州・昭和37年―宮本常一写真図録」とともに、ぜひご覧ください。