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地域のコネタ

和歌山 × 束子

本日は、束子の素材についてご紹介します。

今、束子に使われている素材は、海外産パームヤシ、中国産棕櫚(シュロ)、国産棕櫚の大きく3つ。どれも自然素材で掃除ができる、地球に優しいものですが、それぞれに違いをもっています。

海外産のパームヤシは繊維が太くコシが強いので、しっかりゴシゴシ洗いたいときにオススメです。ただ、使っているうちに繊維が折れてしまうことも。
中国産棕櫚は、良いものもありますが近年価格が高騰し、品質が劣るものも出てきています。国産棕櫚(髙田耕造商店に限る)は、地元・和歌山の信頼できる棕櫚皮職人と山を守り、育てながら棕櫚を採取しています。そのため、無農薬・無消毒で、木を切り倒さないような採取を選択。採取後すぐに製品化できるので、みずみずしいツヤとやさしい手触りも叶えてくれます。

ちなみに、日本では江戸時代から昭和にかけて国産棕櫚束子がメインでしたが、安価な海外パームや化学繊維に押されて、需要の減少とともに職人も数えるほどになってしまいました。

和歌山の髙田耕造商店は、地元の棕櫚産業の文化を残したいという想いで、日々奮闘しています。頻繁に束子を購入することはないかと思いますが、購入時には思い出してもらえるとうれしいです。

▼髙田耕造商店について
https://local-resource.net/shop05