201

地域のコネタ

長崎県 五島列島

本日は、遠藤周作の「沈黙」「最後の殉職者」をご紹介します。

マーティン・スコセッシ監督の映画化でも話題になっていた「沈黙」。キリシタン禁制の厳しい日本に訪れたポルトガル人司祭の視点を通じて、信仰について問うた小説です。政治家も歴史家も黙殺していた弱者に着目していた内容のため、出版当初は強い反発も。その後、世界中で翻訳され、高い評価を受けています。
昭和41年の「沈黙」に到るまでの足取りをみることができるのが、短編集「最後の殉職者」。表題作ともなっている「最後の殉職者」には「沈黙」のキチジローに似た喜助が登場します。短くサッと読めるので、こちらも合わせてどうぞ。