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地域のコネタ

本日11月13日は、漆の日です。
日本では縄文時代の土器の装飾や接着にもつかわれていたというほど歴史が古く、701年の大宝律令では漆塗りを担当する漆部(ぬりべ)という役職が設けられています。古くから脈々と受け継がれたことを表すかのように、陶磁器は海外でchinaと呼ばれるのに対して、漆器はjapan。マリー・アントワネットも母親の影響から漆工芸を溺愛し、処刑される数年前に宮殿から運びだしたといわれています。
漆を採取できる樹木は日本、朝鮮、中国、インドネシア半島など、東アジア地域にしか自生せず、仕上がりや耐久面などが圧倒的に違う日本産が最上級とされています。
一方で国産の漆は、樹木の不足などでほとんどが中国産という状況になっており(国産は1%というデータも)、日本の伝統工芸への影響が心配されています。