地域のコネタ
毎月12日はパンの日です。
今回ご紹介するのは、木村屋總本店のあんぱん。
創業したのは、日本人がパンになじみがない明治2年でした。
どうすれば、日本人にもっと、パンを好きになってもらえるんだろう。そんな想いから生まれたのが、米と麹と水からつくる酒種発酵種。
わかりやすく目に見える材料も、味わいに変化をもたらしますが、発酵種成分が独特の味わいと香りをもたらす主要成分だったのです。
日本人の嗜好に合うおいしさを探究して、洋風のパンに日本人が好きなあんこを包みあんぱんを完成させました。
明治8年には、桜あんぱんを天皇に献上しています。
また、パン・洋菓子・チョコレートを扱うプロフェッショナルを対象に、原材料を提供するインターナショナルカンパニー・ピュラトスの”サワー種ライブラリー”(ベルギーのセント・ヴィッツ)には、日本で初めて、木村家の酒種発酵種が収蔵されました。
いまでは日本人が当たり前のように食べているパン。日本に浸透させようと汗を流した人々に想いをはせると、さらに味わい深くなるはずです。