地域のコネタ
本日は、絶滅危惧種ともいわれる箕(み)をご紹介。
箕とは、弥生時代から使われているU字型や丸型の農具です。収穫した豆や実などを入れて前後に揺らし、風の力を利用して、殻やゴミとの分別に使われていました。形状が似ているものには、校庭掃除で使われていた青いプラスチックのちりとり”石箕”や、茶筒に入れている茶さじがあります。実は、アジアやヨーロッパの各地でも使われており、落穂拾いで有名なミレーの絵には”箕をふるう人”というものも。
日本では弥生時代から使われていましたが、つかい手が減ったことで、つくり手も減少。制作技術の継承は、危機的状況になっています。
日本や東洋の文化財保護に貢献する東京文化財研究所でも、つくり手・うり手・研究者などで、今の暮らしにどのように活かしていくのか模索しています。
写真は、箕に活けた花(ジャムの瓶に活けたものを箕に置いています)。箕を暮らしに取り入れてみませんか。
▼箕が買える店(市川商店)※市川商店は、東京文化財研究所の文化財保護活動にも協力しています。
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