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江戸屋

東京でもっとも古い刷毛・ブラシ専門店。将軍お抱え絵師や大奥の刷毛を制作していた初代・利兵衛(りへえ)が将軍家から屋号をもらい、享保3年江戸刷毛専門店として日本橋に開業しました。誠実に良品を奉仕することをモットーに、お客様からご要望があれば材料探しに奔走し、職人さんに製作依頼をしています。明治以降はブラシも扱い始め、今では生活用品から工業用品まで3,000種類のラインナップに。また、品質を支える職人さんを家族のように考え、後継者育成にも尽力しています。
創業から営業を続ける日本橋も大切にしており、“日本橋恵比寿講べったら市”を主催したり、このお祭りをテーマにした小学生の絵画や作文を表彰したり、刷毛づくりを体験してもらったりしています。所狭しと並ぶ商品群を見るだけで日本の伝統が感じられる資料館のような専門店に、ぜひ足を運んでみてください。

江戸刷毛とは?

東京都伝統工芸品のひとつ。現在、江戸刷毛に指定されているものは、ふすま・掛軸・屏風など表具の糊を塗る経師(きょうじ)刷毛、友禅や更紗の染色・型紙染などに使われる染色刷毛、人形の頭に胡粉を塗る人形刷毛、歌舞伎や舞踊などのお化粧に使う白粉刷毛、さらに漆刷毛、木版刷毛、塗装刷毛の7種類です。本体部分には人毛・馬・鹿・山羊などの獣毛やシュロなどの植物を、柄部分にはヒノキ・タケなどを用いて、職人が手作業でつくっています。

※12代目濵田 捷利さんは、日本橋恵比寿講べったら市保存会会長、東京刷毛工業協同組合理事長。

買えるもの:刷毛・ブラシ

江戸屋

住所:東京都中央区日本橋大伝馬町2番16号
営業時間:9:00-17:00
店休日:土、日、祝

  • ショールーム(展示・販売)
  • 国登録有形文化財(建造物)
  • 中央区まちかど展示館

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