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ソーシャルグッドな地域資源のアイデアマガジン Local Resource News

職人の店

⾼⽥耕造商店

パームヤシが主流のなか「⼀家にひとつ、棕櫚(しゅろ)の束⼦を」というビジョンを掲げ、地元和歌⼭の棕櫚⼭再⽣にも取り組む束⼦職⼈の店。1300〜1400年頃に棕櫚が植林されたことで家庭⽇⽤品の⼀⼤産地として栄えた紀州野上⾕(のがみだに)で、⾃然の恩恵を⽣活に活かした先⼈たちの知恵を継承すべく、⼤根⽤・コップ⽤・ざる⽤など現代の暮らしに寄り添う様々な束⼦を提案しています。2010 年から取り組む紀州棕櫚⼭再⽣プロジェクトは、地域で暮らす⼈の記憶をたよりに棕櫚栽培・採取の職⼈探しからスタート。約5 年の歳⽉をかけ、消滅していた国産棕櫚束⼦の商品化に成功します。また、専⾨家から棕櫚⼭について学んだり、地元の⼩学校や全国の百貨店などで棕櫚の魅⼒を伝えたり、国⽴新美術館のミュージアムショップで展⽰・販売をしたりと、未来を⾒据えた幅広い活動も。棕櫚やそれに関わる多くの⼈のつながりを⼤切にする⾼⽥耕造商店の肌にもやさしい束⼦を、ぜひお試しください。

棕櫚とは?

ヤシ科シュロ属の常緑⾼⽊の総称で、かつて紀州で盛んに栽培されていた植物。先⼈たちがその恩恵を活かし束⼦・箒・縄・蓑などを製造したことが、和歌山で日用品産業が栄えたルーツといわれています。⽇清・⽇露戦争が始まると、中国棕櫚やパームなどの輸入が難しくなったことや、日本軍(弾薬箱の手縄)のニーズが高まったことから、徐々に国内棕櫚の需要が拡大。価格はどんどん高騰し、ふたたび輸入できた時には海外棕櫚の価格に、全く太刀打ちできない状況になってしまいます。さらに、⾼度経済成⻑期の電気掃除機やスポンジ束⼦の普及で、棕櫚の箒・束⼦の需要が減少。今では、やさしい肌触りの棕櫚製品がとても貴重になっています。

買えるもの:棕櫚を扱った商品

⾼⽥耕造商店

住所:和歌⼭県海南市椋⽊97-2
営業時間:9:00〜17:00
店休⽇:⼟⽇祝

  • ショールーム(展⽰・販売)
オンラインショップ

http://takada1948.jp/user_data/kishu-shuro.php

  • 商品紹介
  • 販売 など
受賞歴
  • 平成28年度プレミア和歌山推奨品 審査委員特別賞を受賞
  • 2017年度ふるさと名品オブ・ザ・イヤー「自治体が勧めるまちの逸品」部門最優秀賞を受賞(推薦者:和歌山県)
  • 2017年度ふるさと名品オブ・ザ・イヤー「モノ部門」地方創生大賞を受賞(後援:内閣府、農水省、経産省) など

取材協⼒:⼤丸東京店

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