くらしの知恵と道具jokogumo―よこぐも
自然素材を生かした手仕事のものを集めた生活道具店。大量生産・大量消費のしわ寄せが顕著だった、店主・小池さんのふるさと香川県にある豊島(てしま)事件をきっかけに環境問題、なかでもゴミ問題への関心が高まり、生活者のひとりである小池さん自身の暮らしを見直すことから誕生したお店です。ずっと残したいものやその背景にある大切なことを、各地を丁寧に歩きながらリサーチし、職人や作家、問屋を訪問。両者の想いや従来のものの流れを尊重することで、良好な関係を築いています。
産地や職人、作家など暮らしの道具の背景をより深く伝えるために、不定期でワークショップも開催しています。ものを選び使うことに真摯に向き合い、良い生活者の手引きとなるような生活道具店に、ぜひ足を運んでみてください。
豊島事件とは?
瀬戸内に浮かぶ周囲20kmの美しい島・豊島※1(てしま)で起きた産業廃棄物の不法投棄。昭和40年代から島外の民間企業により不法投棄の計画が始まり、香川県が事業許可を出したことで、昭和50年代から10年以上に渡り不法投棄が始まりました。その後、豊島は“ゴミの島”と汚名を着せられ、農家や漁師のなかには廃業に追い込まれた方も。当時は、島内にゴミを積んだダンプカーが走ったり、喘息の子供が増えたりしたといわれています。平成2年に兵庫県警が民間企業を摘発し、平成12年には香川県知事が島民に謝罪。平成15年から、1日300トンを島外に運びだす日本初の大規模原状回復が行われ、平成29年3月にすべての産業廃棄物の搬出が完了しました。42年の闘いに区切りはついたものの、新たな産業廃棄物が確認され今も島の浄水作業が続いています。549人が調停申請人※2となり県と粘り強く闘い続けたことから“草の根民主主義”といわれ、世論の共感を生んだ事件です。
※1 香川県にある人口829人(うち80歳以上は170人)の小さな島。(平成30年6月現在)
※2 すべての産業廃棄物が搬出された平成29年3月に、調停申請人549人のうち320人が亡くなっています。
買えるもの:自然素材を生かした手仕事のもの
jokogumo 神楽坂店
住所:東京都新宿区神楽坂6-22
営業日時:営業カレンダーをご確認ください。
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