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ミルクセーキ

(長崎)

喫茶店オーナー→市民

ミルクセーキは飲み物。
この常識は、長崎では通用しません。
レストランや喫茶店で注文すると、
パフェの器に、スプーンを添えて供されます。
そう、長崎では、フローズン状のスイーツなのです。

はじまりは、その地形に深い関係があります。
ただでさえ暑い夏に、
追い討ちをかけるような急勾配の坂。
人々からダラダラと流れる汗を見るに見かねた喫茶店のオーナー。
彼が考えたのが、人々を癒すひんやり冷たいミルクセーキです。

卵と牛乳、練乳を混ぜた淡い黄色のシャリシャリアイスに、
真っ赤なチェリーを添えて仕上げます。(写真にチェリーはありませんが。)
ラブリーな見た目に反し、さっぱりとして、
大人も子供もうれしい、夏にぴったりのスイーツです。

たった一つの喫茶店が始めたスイーツは、
街で評判を呼び、長崎中に広がっていきます。
この流行には、単にミルクセーキの良さだけではなく、
1925(大正14)年、
九州初の喫茶店をオープンさせ、
モダンボーイといわれたインフルエンサーのようなオーナーが考案したことも
少なからず影響しているのかもしれません。

いまでは、夏期限定も過去のこと。
年中食べられる、長崎名物となりました。

また、この喫茶店では
長崎名物・トルコライスも誕生しています。

 


ミルクセーキ(長崎)

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